以下の構図の「主役」と「脇役」は、どれ?|宿題


葛飾 北斎の代表作、「冨嶽三十六景」の中の「神奈川沖浪裏」

このシリーズは、遠近法の無かった日本絵の中に、西洋画法を取り入れて遠近法を活用したり、当時流行していた“ベロ藍”ことプルシャンブルーを用いてすったことも特色である。
この絵は、遠方の富士山を中心にして、手前に大波を描く事で、遠近法をうまく日本画に取り入れて、奥行きのあるダイナミックな絵になっている。
波の「動」と富士山の「静」の対比が面白い。
波が荒れれば荒れる程、いつもそこにある富士山の普遍的な存在感が、際立って来る。実際、心の拠り所になっていたんだろうし、富士山が漁師を守ってくれてる様にも見える。

よって、遠方の富士山が「主役」で、波はそれを引き立てる「脇役」だと思う。

展覧会でこの絵を見て、しびれました〜!
私的には、波の美しさに圧倒されて、波ばかり見てたので、こちらを主役にしても全然かまわないです。かっこいいですもん。